BRANDING

商品ブランディング

PRODUCT BRANDING

商品を購入する際、これまでであれば、性能・付加価値・USP(ユニークセールスポイント)を重視する購入者には、広告で商品名を覚えさせ、他の商品よりも優れていれば、一定の割合で選んでもらうことができました。 しかし、モノに満たされている今は、性能や機能、味や原材料など、品質による差別化は難しくなっています。市場ニーズ、ターゲットといった分析はもちろん必要ですが、購買方法の多様化する現代、商品を大量かつ効率的に販売することを目的としたマスマーケティング的思考は、あまり意味をなさないのです。 インターネットの登場で私たちの購買行動は激変しました。注意、興味・関心、欲求、記憶、行動なんていうプロセスは必要ないのです。AIDMAの法則は過去の話。消費者は能動的に情報を収集し、企業の評判や商品レビューも参考にし、欲しいと思った瞬間に、時と場所を選ばずネットから購入します。そんな時代だからこそ、商品に対する思いやフィロソフィーが重要になってくるのです。

その昔、アメリカの中華料理店で食事をした人が健康被害を訴えました。そして、その原因は、うま味成分のグルタミン酸ナトリウムであるという論文が発表されたのです。この事件をきっかけに「味の素=化学調味料」というイメージが定着し、味の素は誤解を解くことになったのです。ちなみに、味の素は化学合成しているものでも、石油から作られているものではなく、さとうきびの糖蜜を発酵させることで作られており、TV-CMでは「味噌や醤油と同じ自然のチカラ」という「発酵の力」を訴求しています。 商品ブランディングは、その商品に込められた思いやストーリーが大切です。それらをもとに商品コンセプトを再定義し、ネーミングやロゴ、パッケージなどのデザインに落とし込みます。その際、商品を販売する店舗や売場のデザイン、ブランドムービー、バイヤーや消費者に商品の魅力を伝えるブランドブックなど、包括的にブランドづくりを行います。

企業ブランディング

採用ブランディング