BRANDING
事業ブランディング
BUSINESS BRANDING-
事業のブランディングで重要なのは、「マンネリズム」です。イメージのマンネリは一貫性を持って、同じイメージを発信できていることでもあります。突然イメージが変わることで、消費者や顧客の心の中で作られたブランドイメージは不安定なものへと変わってしまいます。しかし一方で、彼らは新しい価値や刺激を求めているのです。そこでポイントになるのが、既存事業のリブランディングや新規事業の立ち上げです。 事業のリブランディングは、時代や社会の変化に対応できず、収益が悪化した事業について新たなコンセプトを策定し、ターゲットやチャネルを再設定します。たとえば、これまでは目的がなければ来店しなかった店舗にカフェを併設して潜在的なターゲットを発掘したり、店舗で対面販売していた商品をネットに切り替えたり、タッチポイントやビジネス戦略を再構築するというものです。
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また、新規ビジネスにおいては、ビジネスのコラボレーションを実施するというものです。 介護事業と保育園事業、製造業とデザイン、文化啓蒙と小売店など、業種カテゴリを超えてマッチングします。そこで重要になるのが、企業としての使命やビジョン・ミッションなどと大きく乖離させないこと。あくまで今のビジネスの延長線上にあるものとして、急な舵取りをせず自然に繋ぐことです。理念や哲学の概念である「目的」と、その事業を成功させるために数値化・具体化した「目標」を定め、新規事業だけでなく既存のビジネスにも好影響を与えるよう、全体を設計します。 数年前から注目されているCSVはCreating Shared Valueの略で、「共通価値の創造」という意味があります。CSR(Corporate Social Responsibility)は、自動車メーカーが木を植えて森を再生したり、飲料メーカーが文化財の保護活動に力を入れたりするものでした。一方、CSVは事業そのものでの戦略的展開を目指しており、ビールメーカーが健康や飲酒など、アルコール関連の問題の解決に取り組むというものです。このように事業で社会問題に取り組むという観点からも、事業のリブランディングや新規事業の立ち上げは重要なのです。